【サッカーをやめよう】

 


去年コロナの影響でヨーロッパから帰国した。


自分は帰国してから母校、山梨学院でずっと練習をしていた。(GKコーチもしていた)

 


週末は県外へ行って海外選手の集まりなどに参加したり、コロナの厳しい状況中でもサッカーはできていた。


しかし自分の心境に少しずつ変化があった。


まず、日に日に自分のコンディションが落ちていく感覚があった。自分のしたいプレーができない。思うようにいかない。


環境を変えたり、練習時間を増やしたり、新たな筋トレに取り組んだりしたけどうまくいかなかった。


サッカーがつまらなく感じていった。


無所属という焦り、不安や自分の惨めさに

精神的にもどんどん追い込まれていった。


そして自分はオーバートレーニング症候群になった。


練習へ行くと、強い倦怠感や疲労感を感じた。

食欲も無くなり体重減少、睡眠障害など様々な症状が出た。


朝ベットから起き上がることすらできない時もあり、サッカーする事が怖くなった。


サッカーやめよう。


そう思った。何度も。もういいかなって。


でも自分に大きな影響を与えた出来事があった。

それは山梨学院でGKコーチをしていた時。


山梨学院GKコーチとして後輩11人のGK達には、細かく厳しく指導した。


練習の強度や質、ハードさはもちろん大学サッカー、海外で学んだ事も含めて選手と同じ目線に立って指導させてもらった。


時には人間性の部分も厳しい事を言った。

グランドでは様々な自分の檄が飛んだ。


「そこで諦めてどうすんだ!

もっと本気でやらないと成長しないぞ! 

きつい時こそ前向きに。 ここ頑張ろうよ!」


そして気づいた。


後輩達に言ってることは自分に言い聞かせてるんじゃないだろうか?


まだ本気でやれるんじゃないのか?


ここで諦めるのか?

きつい時にこそ踏ん張らなくていいのか?


これらは今の自分には足りないものだらけだった。たぶんだけど、後輩達にいってるようで自分に言い聞かせてたんじゃないかとおもう


今年の選手権で山梨学院は日本一になった。


後輩GK達は大きく優勝に貢献した。なんか自分のやってきた事が少し、ほんの少しだけだけど肯定されたかのような気持ちになった。


山梨学院のみんなから勇気、エネルギーを貰った。


また親友であり心の支えである敦貴や

怪我しても頑張っている龍成の熱い刺激、


山梨学院の仲間や、大学の仲間、指導者、家族、支えてくれる人達のおかげで難しい状態から

再び立ち上がる事ができた。


新たな挑戦をまた考えている。

自分のやれる事を全力でやろうと思う。

夢を叶えるために。


山梨学院選手権優勝おめでとう!

そしてありがとう!

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