世界へ挑戦したGKの「本音」と「後悔」

 

プライドとか、見栄とか全部捨てて自分の全てをここに書く。読んでくれたら嬉しい。


弱い部分、汚いところも本音ではなす。

自分の心は誰かに認められたい気持ちや何かに恐怖していた。ずっと何かに怯えていた。


2ヶ月前、サッカーを突然引退した。

僕のサッカー人生は決して悪くなかった。


高校では山梨学院で全国高校サッカー選手権に出場し、大学では関東リーグで2年からレギュラーとしてプレーした。関東大学選抜にも選ばれたしキャプテンもしてた。


ずっと目標としていた海外でプロサッカー選手になり、色々な国でサッカーした。世間一般からみたら「順風満帆」なサッカーキャリアだったかもしれない。


そんなサッカーを2022年5月で辞めた。

自分は心にずっと違和感を感じていた。

その違和感を言語化する。

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自分は決して輝かしいキャリアではなかった。


Jリーグのチームへたくさん練習参加したがほとんど「不合格」というレッテルを貼られた。これは自分の海外での成績。

 

クロアチア4部→契約

クロアチア3部→契約

アルゼンチン2部→トライアウト失敗

ドイツ5部→契約→契約破棄

セルビア1部→契約→契約破棄

クロアチア4部→契約


海外サッカーでは本当に色々な事があった。

契約破棄は何度も経験し、たくさんトライアウトも失敗した。Jクラブからも「必要ない」と何度も言われた。


海外トライアウトでは歩いて2時間かけて練習場へ向かったこともあるし、練習中チームメイトに財布を盗まれた事もある。

 

「くそ。この野郎。見返してやる」

こんな想いでやってたし契約しても安い給料、厳しい環境で歯を食いしばって異国の地で闘った。

 

■【結果=権力】恐怖 

 

サッカー界、スポーツ界は結果が全て。結果を残した人のみ人権が与えられる。これは学生サッカーでも同じ。


普段の生活、バスの中、食事の時、レギュラーメンバーがほぼ中心であり何をしても許される。あの空気ってなんだろうな。世界共通なんよね。


これはみんなも経験したことがあるんじゃないかな?会社や社会でも話を聞くと似たような事があるみたい。


山梨学院の時なんか権力社会が本当に強くて、そのおかげでより厳しい海外でも何とか耐えれた。


とにかく暗黙のルール、雰囲気がある。

高校でも、大学でも海外サッカーでもよくわからない「権力」にしがみついていた。


これがないと自分の存在意義が示せなかった。

だから結果にめちゃくちゃこだわった。


結果がでないと焦ったし、心底ひびってたし結果にこだわりすぎて苦しかった自分がいた。

怖かった。

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■【自分の本音、承認欲求】


自分は周りより熱くなれるし、前向きな明るい人間だと思う。

 

でも本音を話すと心の中はグチャグチャだった。

他人から認められたかったし、すごいと言われたかった。

 

「結果が出ない」「成長が感じれない」

これらを経験した時、感じた時、アスリートはめちゃくちゃ焦る。自分は25歳、今年に入り危機感があった。

本気で夢を追っていたし、ヨーロッパ1部やJ1でプレーするなど熱い心をもって挑戦していた。


でも実際は将来、本当に目標の舞台に立てるのか?本当にこのままで生きていく為のお金を稼げるようになるのか。家庭なんてもてるのか?

 

もし30代でサッカーを辞めた時、仕事もできないクズ人間になるんじゃないか?


様々な将来に対しての不安、焦り、危機感が自分を襲った。でもサッカーを簡単に辞めることなんてできなかった。


サッカーを失ったら自分は何もない人間だと思っていたからだ。人よりも存在意義を示せる手段はサッカーしかなかった。

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「サッカーで1流になれない」心のどこかでは数ヶ月前からそう思っていた。


でも必死にそれを押し殺し、前向きな言葉を発して、もがき続けた。苦しかったけど苦しくないふりをして笑って頑張り続けた。


みんなもこの経験はあると思う。どっかで自分の限界を感じていながらも、もがき続けた経験が。


本音を話すと25歳になってから何回か考えていた。

 


■【大事なこと】結局何が言いたいか。

プロを目指す、一流になる、海外挑戦をする時、必ず未来への不安を感じたり、力のない自分に絶望する事が何度も何度もあると思う。


「先の未来、結果」なんて誰にもわからない。

結果はコントロールできない。

先の未来なんていくら考えてもわからない。

 

だからこそ「今」その時を全力でがむしゃらに頑張ることが大切だと思う。成功にとらわれず成長にフォーカスしてほしい。そしてその過程を楽しんでほしい。

 

結果に一喜一憂せず今を全力で努力しているやつがうまくいく!自分を信じて突っ走ってるやつはカッコいいし応援したくなる。


結果にこだわりすぎた自分だからこそ言える。

自分に足りなかった事だし、サッカーで1流を目指す人は忘れがちな事だと思う。今を全力で生きているやつは強い。


自分と同じような後悔をみんなにはしてほしくないし、自分が信じた道を信じて突っ走ってほしい。どんな状況も楽しんで夢を追ってほしい。


それができた人がきっと夢を掴みとる。


他人にどう思われるかなんてどうでもいい。

熱中できること、好きなことを、全力で楽しむ。

 


【現在の自分】


自分はサッカーを引退してから改めて熱中できる「何か」をずっと探している。これから起業、スタートアップもしたいし、外資系企業で働いてもみたい。

 

本音で話し、自分ともっと真剣に向き合い今を全力で楽しみたいと思う。

 

今回これを話するのは怖かったけど初めて本音で自分の弱みの部分を話してみた。自分のスタートは自分の弱さを認めることができてからだと思う。

 

これからも夢を語り、熱く挑戦を続ける。

そんな人生をずっと歩んでいたい。


最後まで読んでくれてありがとうございました!

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